【ニンニク】
≪特徴≫
ニンニクから連想するのは、スタミナ、パワー、滋養強壮、強烈な匂い、ドラキュラ、と言ったところでしょうか。日本でも源氏物語の頃には既にその薬効が知られていました。
≪性と味≫
辛 温
≪体内で作用する場所≫(帰経)
脾 胃 肺 腎
≪栄養と体への有益な作用≫
ニンニクは、タンパク質、糖質、ビタミンB1、B2、Cナイアシン、カルシウム、鉄、カリウムなどの栄養成分が含まれています。強烈な匂いの成分はアリシンと呼ばれるものです。このアリシンは強い殺菌力を持ち、ビタミンB1の吸収を高め、血中コレステロール値を抑え、脳を活性化させるという優れた働きがあります。
また、スコルジンと言う成分は、食べたものを完全燃焼させ、新陳代謝を活発にし、心臓の働きを良くする、ホルモンを刺激して精子の増殖を促すなどの働きが知られています。
この様にニンニクに含まれる微量な成分が優れた力を持っているのです。
ニンニクは熱エネルギー生み出し、代謝を活発にし、免疫力を増進させる作用が強いものです。気管支の粘膜を強化するので、風邪や喘息、気管支炎などを防止します。胃腸を温める力にも優れているので、消化機能を増進し、消化不良による下痢などにも効果があります。
この様に強壮、強精力が強いので、普段から寒がりで体力の無い方にはとても良い食べ物ですが、暑がりの方やほてりの強い方は注意が必要です。
最近の研究では、ニンニクの精油成分に、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ効果があると言われています。また、ガンの発生を抑える成分もあることが知られてきました。
小粒ながらとても強力なパワーのあるのがニンニクです。一度にたくさん食べるのではなく、少しずつ継続して食べるのがよいですね。 | | | |
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