【じゃがいも】
《特徴》
春と秋の2回旬のあるじゃがいもですが、秋に収穫される物はほっこりとしてなんともいえない味わいがあります。
江戸時代には大飢饉に対処するために栽培されていました。栄養が豊富であることと、その優れた効果が知られていたためです。
《性と味》
甘 平
《体内で作用する場所》(帰経)
脾 胃
《栄養と体への有益な作用》
じゃがいもの主成分は炭水化物ですが、エネルギーは同じ量のご飯の半分です。しかも、糖質をエネルギーにかえるビタミンB1が豊富なため効率よく代謝してくれます。加熱や保存に強いビタミンCも多く含まれ、疲労回復、風邪予防に役立ちます。ビタミンEや鉄を含む物と一緒に摂取すると、効果的に成分が働きますので、肉じゃがのようなタンパク質やビタミンEの含まれる油を使った調理方法が理想的です。また、体内でナトリウムと結びついて排出するカリウムも多く、むくみや高血圧の予防に良いでしょう。
豊富に含まれる食物繊維は、腸の働きを良くし、便秘予防になります。
じゃがいもには、健脾益気と言って胃腸を丈夫にし、元気を取り戻す効果が古くから知られていました。それにむくみを治す作用もあるので、疲れやすく食欲がない、やる気がおきない、夕方になると足がむくんで靴がきつくなる、と言う方にはお勧めです。
また、強身益腎と言って抵抗力を高め、身体を強化する作用があります。ですがら、免疫力を高め、アレルギー体質を改善し、がんを予防する力があることが近年知られてきております。
普段着のように気取らないじゃがいもですが、その素晴らしさは群を抜いています。たかが肉じゃがと思わずに、理想的な健康食と思っていただきたい物です。 | | | |
|