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            【蕎麦】
 | 《特徴》 香り高い新そばの季節がやってきました。すでに縄文時代から食べられていたようで、馴染みの深い食べ物です。
 そばはでん粉が主成分ですが、高血圧を防ぐ成分なども含まれており、穀物の優等生です。
 
 《性と味》
 甘 涼
 
 《体内で作用する場所》(帰経)
 脾 胃 大腸
 
 《栄養と体への有益な作用》
 主成分はでん粉ですが、他の穀物に比べて、リジン、トリプトファンと言ったアミノ酸が多く、集中力を高め、精神を安定させます。また、そばに含まれているタンパク質は、体脂肪の蓄積を抑えると言われており、肥満防止になります。
 
 そばといえば、ルチンと言う成分が良く聞かれますが、これは毛細血管を強くし、動脈硬化の予防となります。
 
 白米にはあまり含まれていないビタミンB1やB2、ミネラル、食物繊維も含まれていますので、疲労回復、高脂血症、高血圧予防などに良いでしょう。
 
 漢方で見ると、そばには清熱と言って、余分な熱、水分を取り除き、毒を除く解毒の力があるとされています。ですから消化を助け、便通を良くし、五臓の汚れを取る、と言う効果があるのです。
 
 ふだんから、のぼせやすい、むくみやすい、吹き出物が出やすい、胃腸の働きが弱くおなかが張る、と言う方にはぴったりの物です。ただし、冷え性の方は冷たいそばを食べ過ぎると体が冷えますので、温かくして少量いただいたほうが良いでしょう。
 
 食欲の秋です。胃腸が疲れてきたな、と感じたら、香り高いおそばをいただくと良いですね。
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