【小麦】
《特徴》
小麦は、世界の3大穀物の1つで、日本でもしょうゆや味噌、小麦粉として加工されたパン、うどん、お菓子など、様々な形で毎日口に入る物です。最近は、小麦粉を精製する際に取り除かれていた胚芽や外皮なども優れた栄養素が含まれているとして、除かずに全粒粉として食べることが人気ですね。
《性と味》
甘 微寒
《体内で作用する場所》(帰経)
脾 心
《栄養と体への有益な作用》
小麦の主成分は糖質で、他、ビタミンB1、カルシウム、タンパク質などを含みます。
全粒粉と呼ばれる物には、良質のタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが入っており、がんや動脈硬化の予防、老化防止、疲労回復などの効果があるとされています。
漢方薬に、小麦を使った「甘麦大棗湯」と言う処方があります。これは、体力がなく、不安感が強い方、ノイローゼやヒステリーがある方に用いる処方で精神を安定させるものです。
また、のどの渇きを止める、尿を排出しやすくすると言う働きがあり、ほてり、寝汗、息切れを感じる方にもとても良い効果があります。
ストレス社会と言われておりますが、ストレスを除くことはできません。ストレスと感じない安定した精神を養うことが大切です。安神作用のある全粒粉でできたパンケーキなどを召し上がって、くつろいでみてはいかがでしょうか。きっと、とても心地よい安らいだ気持ちになれますよ。 | | | |
|