【リンゴ】
≪特徴≫
アダムとイブの時代から身近にある果物です。古くからその優れた働きが知られていて、医者いらずとも言われたリンゴは現代の生活習慣病にもとても良い効果があります。
≪性と味≫
酸 甘 平
≪体内で作用する場所≫(帰経)
心 肝 肺
≪栄養と体への有益な作用≫
リンゴはビタミン類の含有量は少ないですけれど、ミネラルのカリウム、食物繊維のペクチン、リンゴ酸、クエン酸などを含んでいます。カリウムは体内のナトリウムを排出し、高血圧の予防になります。ペクチンは腸の中の有害な菌を減少させ、乳酸菌などの善玉菌を増やしてくれますので、便秘、下痢の両方に良い効果があります。リンゴ酸やクエン酸は疲労回復、食欲増進に役立ちます。
漢方では、リンゴは体に必要な水分を補い、肺を潤し、のどの渇きを止める。胃腸を丈夫にし、食欲を増進させる。精神的な疲労をとり、気力を充実させる。血圧を安定させる、などの働きがあるといわれています。リンゴの様な天然のものは、様々な成分が相乗効果で総合的な優れた効果が現れます。漢方薬とよく似ています。様々な薬効の中には不安や興奮などの感情をリラックスさせる効果もあり、ストレス社会にいる現代人にはとても良い食べ物ですね。 | | | |
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