【にんじん】
《特徴》
にんじんと言えば、嫌いな方も多いでしょうけれど、緑黄色野菜の中で、βカロテンのとても多い野菜です。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAとなり、皮膚や粘膜を健康に保ち、免疫力を高め、がんを予防し、目を健康に保ち、病後の回復を早めます。
《性と味》
甘 平
《体内で作用する場所》(帰経)
肺 脾
《栄養と体への有益な作用》
にんじんには豊富なβカロテンの他、ビタミンE,カリウム、カルシウム、ヨード、イオウ、リンなどのミネラル類が含まれています。食物繊維も多く、便秘予防に効果があります。
にんじんには胃腸を丈夫にし、消化機能を活発にする力があります。特に、下気補中と言って、気を下ろし胃腸を整える働きがありますので、胸焼け、胃が詰まった感じのある方、慢性下痢の方に良いでしょう。
にんじんには、腎に蔵されている生命のエネルギーを補給する働きがあります。腎のエネルギーが不足するとおきる、足腰の弱り、物忘れ、小児の場合の発育不全に効果的な野菜です。
最近の研究では、にんじんの抽出成分に血圧降下作用があることが知られてきております。にんじんに含まれる食物繊維やカリウムと相まって、コレステロールや高血圧にお悩みの方には最適な食べ物です。
一本でもにんじん、と言いますが、一本のにんじんに秘められた素晴らしいパワーはまさに天からの贈り物ですね。 | | | |
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