【栗】
《特徴》
主成分は糖質ですが、タンパク質、脂質、食物繊維、ビタミンB1,ビタミンc、カリウムが含まれており、各種栄養素がバランス良く入った滋養強壮力に富んだ食べ物です。栗に含まれているビタミン類は、熱に強いので加熱した物を食べても効果が期待できます。
《性と味》
甘 温
《体内で作用する場所》(帰経)
脾 胃 肺 腎
《栄養と体への有益な作用》
栗は生命のエネルギーの源である腎の働きを高め、生命力を養います。筋骨を丈夫にします。老いは足腰からと言いますが、腎の働きが弱くなると足腰が弱くなり、だるく感じたりしてきます。そのような方には普段から腎の働きを高める物を召し上がると良いのです。
また、胃腸を温めて丈夫にしますので、食欲がなく元気のない人にはぴったりです。ただし、食べ過ぎると便秘になります。
血液の循環を良くしてくれますので、打ち身などであざができやすい方にもうっ血がとれて良いでしょう。
渋皮に含まれるタンニンは、抗がん作用が最近になって知られてきていますので、渋皮ごと食べられる渋皮煮などにすると皮まで食べられます。
栗は縄文時代から食べられてきた馴染みの深い食べ物です。栗の効果が健康の知恵として知られていたのかも知れませんね。 | | | |
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