【菊の花】
《特徴》
秋になり、色美しい菊の花が咲く頃になります。この菊の花は古来から薬効が知られており、私たちの身近なところでも食用菊としてよく見かけます。特に更年期を迎える年代の方には特にお勧めの食材です。
《性と味》
甘 苦 涼
《体内で作用する場所》(帰経)
肺 肝
《栄養と体への有益な作用》
菊に含まれている芳香のある各種の精油成分には、抗菌、抗ウィルス、抗アレルギー、抗炎症、抗活性酸素作用があります。ですから、風邪の予防となりますし、ほてりやのぼせのある方は熱を冷まします。
漢方では吹き出物は熱がこもるせいと考えられていますので、大人の吹き出物に良い効果があります。
また、菊花は、古来より目に良いとされてきました。目の疲れを取り、視力を回復させると言われおり、漢方薬の成分にもなっています。年齢とともに視力の衰えが気になる方にはとてもよい食材です。また、香りの良い食べ物は、気の流れを良くする働きがあります。イライラしやすい、目が充血しやすい、生理前になると胸が痛くなる、おなかが張って苦しい、そんな方にお勧めです。
美しい彩の菊の花びらを、目でも体でも味わっていただきましょう。
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