【葡萄】
《特徴》
ぶどうは、ワインや酢、干しぶどう、ジュースなどの加工用食品も含め、世界で最も多く栽培されている果物です。古くから食用としてのみならず、薬用としても効果が知られており、日本にも平安時代に中国から渡来しています。
《性と味》
甘 酸 平
《体内で作用する場所》(帰経)
肺 脾 腎
《栄養と体への有益な作用》
ブドウ糖という名がついているとうり、ぶどうの甘味はブドウ糖と果糖によるもので、ブドウ糖は体内に吸収されやすく利用されやすいエネルギー源です。その上エネルギー代謝を促進させる酸が多いので、即効性の疲労回復作用があります。秋の運動シーズンにはもってこいです。また、鉄分も多く、貧血の方にも良い効果があります。
色鮮やかな皮にはポリフェノールが多く含まれ、皮ごとつぶしたワインやジュースには動脈硬化や心臓病を予防する効果があると言われています。最近はに日本のぶどうにも皮ごと食べられる品種が作られているので、ぜひ皮ごと食べたいものです。
ぶどうを生で食べると、気血を補い体力をつけるので、疲労感のとれない方や体力の弱っている方、妊産婦に良いでしょう。また、水分の代謝も良くなるので、むくみやすい方にも良い効果があります。ぶどうのパワーで元気に秋の行楽シーズンを迎えましょう。 | | | |
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