【いか】
《特徴》
いかが旬でたくさん出回っています。日本は世界で一番いかを食べる民族です。いかは捨てるところがなく、煮て良し、焼いて良しの優れた食品です。
中国ではいかの甲も立派な漢方薬として使われています。特に体力が衰えている方や、女性の更年期障害に良い効き目があります。
《性と味》
甘 鹹 平
《体内で作用する場所》(帰経)
肝 腎
《栄養と体への有益な作用》
いかはアミノ酸が多く含まれていて良質のタンパク質である上に低エネルギーで、よく噛まなければいけないのでダイエットにはもってこいの食べ物です。しかも消化が良いので食べやすい形の調理にすれば、お年寄りにもとても適した食べ物です。
いかが含んでいるコレステロールの大半は、コレステロールに移行しません。いかに含まれているタウリンはコレステロールの沈着を抑えるのでコレステロールを低下させ、動脈硬化を予防します。また、肝臓の解毒作用を促進しますので、成人病が心配な方にもお勧めです。ただし、いかに含まれるプリン体という成分は、痛風の引き金になりますので、痛風の方には注意が必要です。
このように、いかには血を養い、内臓に栄養を補いますので、女性の更年期にはとても良い食べ物です。女性の美しさの基になるのは、美しい肌や、艶やかな髪を作る体内の血です。漢方では、この血こそが美の源です。血を養い血をめぐらすことで美しさ、若さを保つことができるのです。普段から自分の体に良いものをたくさん取り入れて、健やかで若々しくいたいものです。 | | | |
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