【ピーマン】
《特徴》
ピーマンは唐辛子やししとうの仲間です。緑のピーマンは未熟なもので、成熟するにつれてカプサンチンという色素が増え、黄色から赤に変化します。βーカロテンや食物繊維が豊富で、熱にも強く、保存もきく野菜の優等生です。
《性と味》
甘 酸 微寒
《体内で作用する場所》(帰経)
胃 肝 脾
《栄養と体への有益な作用》
ピーマンの優れたところは、熱に強いビタミンCを豊富に含んでいるところです。ビタミンCの含有量は、大きい目のものならレモン一個分に相当します。しかも加熱や保存による損失が少なく、食物繊維はセロリより多く、値段も
安く、まさに魅力あふれる野菜です。
でも、ピーマンが苦手な人がけっこういますね。あの、青臭い香りがどうも・・・と言う方は、軽く火を糖して皮を剥くと良いでしょう。また、熟して黄色や赤に色づいた肉厚なパプリカも緑のピーマンよりも栄養価が高くなっているので、こちらのほうが甘味が強くシューシーな味わいですから食べやすいでしょう。
ピーマンを調理する際は、ビタミンAの吸収が良くなるように、油を使うとよいでしょう。青臭さが消えて甘味が増します。
ピーマンには、胃腸を整え高脂血症を改善すると言う、優れた働きが知られています。また、粘膜の抵抗力を高め、疲労回復効果があります。季節の変わり目は何かと体調を崩しやすい時ですので、ピーマン効果で健やかに過ごしたいものです。 | | | |
|