【いちじく】
《特徴》
アダムちイブに時代から人々に親しまれてきた果実です。日本では、さしずめ天狗のうちわといったところでしょうか。秋になると、熟したいちじくを良く見かけます。生でも、乾燥いちじくでも、様々な効果が知られています。
《性と味》
甘 平
《体内で作用する場所》(帰経)
肺 胃
《栄養と有益な作用》
いちじくには、糖分のほか、クエン酸、ビタミンB1、B2、C、カルシウム、鉄、水溶性食物繊維ペクチンなどが含まれています。胃腸の働きを整えるため、下痢、便秘のいずれにも良い効果があります。
漢方では、清熱解毒作用があると言われ、二日酔いや大人の白いニキビに良いとされています。生のいちじくの白い乳汁には、消化酵素の類と抗腫瘍成分が含まれていますので、痔や乳房のしこり、腫瘍に良い働きがあります。また、食欲を増進させ、消化を促進します。
痰や咳を鎮め、声のしわがれにも良いとされていますので、朝晩寒くなり風邪で声がおかしい時に良いでしょう。
このように様々な働きが知られていたせいで、古くから人々に親しまれてきたのかもしれませんね。 | | | |
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