【椎茸】
《特徴》
最近は海外からの輸入が増えている椎茸ですが、国産のしいたけは最優良品で海外に輸出されています。かさがつぼみのときに乾燥させたもの冬茄(どんこ)、かさが開いてから乾燥させたものを香信(こうしん)と言います。
生のものは成分の90パーセントが水分で低エネルギーですが、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な、美しくダイエットしたい方にはうってつけの食品です。
《性と味》
甘 平
《体内に作用する場所》(帰経)
胃 肝
《栄養と体内での有益な作用》
しいたけ特有の栄養成分としては、ビタミンB12とビタミンD2です。ビタミンB12は造血作用があります。ビタミンD2は、紫外線に当たるとビタミンDに変わり、カルシウムの吸収を高め、骨に蓄積させる働きがあります。
ですから、しいたけを食べる時は、生でも乾燥したものでも、2時間ぐらい日光に当ててから食べたほうが、椎茸の良さが引き立ちます。ただし、調理に時間をかけすぎると、うまみも有効成分も失われてしまうので、短時間で、カルシウムと一緒に、油分とともに調理することが望ましいでしょう。たとえば、すき焼きや鍋物にしたり、クリーム煮にしたりすると良いでしょう。
椎茸はその薬用効果がいろいろと言われてきておりますが
近年の研究では、脳の栄養分となり老化を防ぐ、血液中の過剰なコレステロールを排出する、抗ウィルス性物質(インターフェロン)を作らせる働きがある、抗がん作用がある、と言うことが知られております。
古くから、きのこ類は神秘的な霊力があるものとして親しまれてきました。たとえば、サルノコシカケ、霊芝、マンネンタケ、冬虫夏草などです。中でもしいたけは、栽培しやすかったこともありたいへん研究が進んでいるきのこです。
美容にも健康にも、たいへん優れた食品であるしいたけを食べて、ハツラツとした毎日を過ごしたいものです。
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