【えび】
《特徴》
日本人は世界で一番えびを食べる民族で、国内生産量の6倍もの量を輸入して食べています。えびは、高たんぱく、低脂肪、低エネルギーで、スリムな体形を目指す方にはぴったりの食材です。また、えびの殻の含まれているカルシウムやキチンと呼ばれている不溶性食物繊維は、健康食品などに使われているものですので、健康増進に役立つ食べ物ですね。
《性と味》
甘 鹹 温
《体内で作用する場所》(帰経)
肺 腎 肝
《栄養と体への有益な作用》
えびにはいろいろな種類がありますが、そのどれもが糖質はゼロです。低エネルギーながら、強壮作用があり、精力減退や足腰の脱力感に有効です。これは、生命の源であり、エネルギーを生み出す元である「腎」を補う力があるからです。年齢が上がるとともに生命の源である腎の力が弱り、頻尿や不眠、精力減退、女性の方ですと更年期障害の諸症状などが現れます。ですから、腎の力を高める食べ物が体には良いのです。
日本人は昔からえびをめでたいものとして用いてきました。形から来るもののほかに、このような薬効があることが知られていたからかも知れませんね。 | | | |
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