【小豆】
《特徴》
古事記にも登場するほど古くから馴染みのある食べ物で、お赤飯や餡子にして日常的に口にするものです。秋はお彼岸やお祭りで特によくお目にかかりますね。
《性と味》
甘 酸 平
《体内で作用する場所》(帰経)
心 小腸
《栄養と体への有益な作用》
小豆の主成分はでん粉とタンパク質です。とくにビタミンB1が多く含まれています。ビタミンB1は糖質の代謝を促進する働きがあります。また、昔から脚気の薬と言われてきました。カリウムや食物繊維が豊富なため、利尿効果に優れ、便秘にも効き目があります。不要な塩分やコレステロールを排出してくれますので、むくみの出やすい方にはうってつけの食材です。ただし、餡子にしたものは、糖分が多くなっていますのでこのような効果はあまり期待できません。ダイエット効果を期待するなら、小豆粥などにすると良いでしょう。
小豆の皮に含まれているサポニンは、コレステロールや中性脂肪を減らし、血栓えを溶かすと言われています。鮮やかな色の皮に含まれているアントシアニンには、動脈硬化の予防や視力回復効果があると言われています。ですから、茹でこぼさず、灰汁をすくう程度にしてじかに調理したほうが良い成分をたくさん摂ることができます。
最近の研究では、小豆には利尿作用のほか、抗菌、消炎、解毒などの働きがあることがわかってきました。古くて新しい、魅力あふれる小豆の力ですね。 | | | |
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