【みかん】
≪特徴≫
コタツの季節になると、どこのお家にもみかんが用意されますね。みかんには風邪の予防に良い成分が多く含まれており、これからの季節には欠かせないものです。
最近の研究では、みかんの皮の中の成分が、抗炎症作用や殺菌作用があり、また、血中コレステロール値が低下すると共に、動脈への沈着を防ぐ働きがあることが知られています。
≪性と味≫
甘 酸 涼
≪体内で作用する場所≫(帰経)
肺 胃
≪栄養と体への有益な作用≫
ビタミンCが多く、ビタミンPも含まれている為に吸収がよく、他、βカロテン、ビタミンB郡、ビタミンE,カリウム、水溶性食物繊維のペクチンなどが含まれています。
最近は、みかんの色素に含まれているβクリプトキサンチンに発ガン抑制効果があることが注目されています。
みかんは、肺を潤し、渇きを癒、気管を広げ呼吸を助ける。胃の気を整え食欲を増進させる、と言われています。みかんの実は失われた体液を補ってほてりを冷まし、胃の働きを整えます。ですから、風邪で熱っぽく、咽喉が渇くとか、糖尿病で口が渇く、といった方に良いでしょう。ただし、多食すると体が冷えますので、一日に1~2個が適量です。
漢方薬にも、みかんの皮を干した陳皮といわれる生薬があります。これは主に胃腸の働きを高めます。皮には実とは正反対の、余分な熱を取り、胃腸を温める作用があります。冷え性、むくみやすい、という方は皮後と召し上がると良いでしょう。食べる前にみかんを皮ごと熱湯に通すと、汚れも取れ、体を冷やす力が和らぎます。皮は15分くらい煎じてから蜂蜜を加えて飲むと良いでしょう。お風呂に入れても体が温まりますね。
これからの風邪をひき易い季節には、みかんの力を借りて元気に過ごしたいものです。 | | | |
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