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            【はと麦】
 | 《特徴》 はと麦は、漢方ではヨクイニンと呼ばれ、胃腸の働きを良くし、余分な熱を取り、膿を出し、イボやニキビに良いとされています。
 
 《性と味》
 甘 淡 涼
 
 《体内で作用する場所》(帰経)
 脾 肺 腎
 
 《栄養と体への有益な作用》
 主成分は、タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミンB1,アミノ酸(ロイシン、リジン、アルギニン、チロシン)などです。筋肉の収縮を緩め、痛みを緩和し、熱を下げる作用のあるコイクソールを含みます。
 
 最近、アレルギーやアトピーと言った症状を持つ方がたいへん多いように思います。中医学ではこれらは大体、「肺」の機能が問題だとされています。「肺」は皮毛を主どる、と言い、これは肺は呼吸する器官の総称で、鼻、のど、気管支、肺、皮膚などが含まれるからです。この、肺の機能を良くすることが大切なのです。
 
 肺は、「脾」と呼ばれる消化器系によって養われ、「腎」と呼ばれるホルモン、カルシウム代謝を主どる部分によって保護されています。体質改善をしてアレルギーを治す、と言うことは、この二つを良くすることから始まります。
 
 はと麦は、胃腸の働きを良くし、悪い膿を出し、水分のめぐりを良くし、関節の痛みを和らげ、口の渇きを抑え、イボをとり、肌を潤すと言われています。
 
 最近の研究では、がん細胞の発育を抑える、とも言われています。
 
 はと麦は、お茶として飲む他、ご飯に炊き込んだり、お粥にしたりして毎日食べるとその効果が良く現れます。むくみや咳、痰、ニキビ、イボなどでお悩みの方はぜひ毎日のお食事に摂り入れて見てください。
 
 毎日食べる物で体を養うことが、中医学の基本ともいえます。少しずつでも毎日の継続こそ力なりですね。
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