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            【ヤマイモ】
 | 《特徴》 ヤマイモは、山薬とも言われており、古くから滋養強壮効果のある食べ物と言われてきました。風邪の予防、また、病後の回復には精がついてとても良い食べ物です。生でも食べられるところも手軽でいいですね。
 
 《性と味》
 甘 平
 
 《体内で作用する場所》(帰経)
 脾 腎 肺
 
 《栄養と体への有益な作用》
 主成分は炭水化物ですが、なんといってもその特徴は、でん粉の消化・吸収を助けるデンプン分解酵素のアミラーゼ、ジアスターゼが大根の3倍以上も含まれており、このため生でも食べられ、非常に消化の良い食べ物だと言うことです。消化酵素は加熱すると働きが弱まるので、ぬるいだし汁で伸ばしたとろろ汁などにすると良いでしょう。
 
 また、ネバネバする成分はムチンで、粘膜を潤す、タンパク質を運活用し、滋養になる、などの働きはあります。
 
 その他、ビタミンC,ビタミンB群、カリウム、食物繊維を含みます。ですから、便通を良くし、コレステロールを抑えます。
 
 漢方では、山薬と呼ばれるくらい、胃腸、肺、腎の機能を強める力のあるものとされてきました。ですから、精力を強め、虚弱体質の方の咳、頻尿、口渇、目や耳の衰え、腰痛などに良く、精神の安定をもたらす、と言われています。
 
 いよいよ、風邪の季節がやってきます。風邪で体力が弱ってしまった方、風邪を予防したい方、とろろ汁で元気にがんばりましょう。
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