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            【クコの実】
 | 《特徴》 クコの実は、最近、中国の茶芸館や韓流ブームで話題になった韓国茶などで良く知られるようにうなりました。漢方ではクコシと呼ばれています。コギク地黄丸と言う有名な漢方薬のコの字はこのクコシのコです。目にとても良い成分を含む、赤い小さなドライフルーツです。
 
 《性と味》
 甘 平 微寒
 
 《体内で作用する場所》(帰経)
 肝 肺 腎
 
 《栄養と体への有益な作用》
 主成分はカロチンで、ビタミンB1、B2、C、ニコチン酸、ベタインなどを含みます。ベタインには脂肪の代謝を良くして脂肪肝を防ぐ働きがあります。
 
 パセリの項でも述べましたが、目は、「肝」の支えによって働きを良くします。肝は腎と同源であるとされ、肝を助ける時は同時に腎も強くすることが大事です。クコの実はこの肝と腎を養う物です。
 
 肝と腎を養うと言うことは、目の働きを良くするばかりでなく、精力、つまり生きるエネルギーの元を高めてゆくと言うことです。ですから、足腰も強くなり、腎の弱りから来る糖尿病による口渇や疲労感を和らげます。
 
 また、クコの実は、肺の働きも良くしますので、咳の出やすい方にも良いでしょう。
 
 誰でも40歳を過ぎる頃から、目の働きが弱りますが、これは生命を支える肝と腎の働きが衰えてくるからなのです。目薬を手に取る方も多いでしょうけれど、毎日、赤くてかわいらしい、ちょっと甘酸っぱいクコの実を召し上がって、アンチエイジングをはかり、健やかな目と体を養ってみてはいかがでしょうか。
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