【生姜】
《特徴》
寒い季節になると、体を温めるものとしてよく生姜を使います。漢方薬でも、生姜、乾姜などとして欠かせないもので、風邪薬や胃腸薬に良く使われます。
《性と味》
辛 温
《体内で作用する場所》(帰経)
肺 心 脾 胃
《栄養と体への有益な作用》
生姜には、なんと言っても豊富に芳香成分が含まれていることが特徴です。200種類以上もの香り成分が含まれています。主に、ジンギベロール、ジンギベレン、シンゲロール、と言った成分が入っており、これらの成分は、殺菌力があり、魚や肉の臭みをとる消臭効果があり、血流を良くして発汗作用を高め、新陳代謝を良くし、吐き気を抑え、食欲を増進させ、ジンマシンなどを抑える消炎効果があります。
漢方では、体を温め、胃腸の働きを調整し、水分代謝を活発にすると言われています。この時期にかかりやすい、寒気をともなう風邪、咳、頭痛、鼻づまりに効果があります。また、食欲不振や吐き気にも良いので、車酔いの時にも良いです。
最近の研究では、生姜には血中コレステロールを減少させる、血圧を下げる、などの効果がある事がわかり、高血圧や心臓疾患に応用されています。
薬味としておろし生姜も良いですが、刻んでスープに入れたり、肉や魚を煮る時にスライスして加えたり、蜂蜜を加えてホットドリンクにしたり、冬場は毎日とりたい生姜ですね。 | | | |
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