【肥満を考える】

最近はダイエットに取り組まれる方が年々増えてきております。そのニーズの高さもあって、巷ではダイエット食品が数え切れないほどたくさん出てきております。肥満は美容的によくないだけでなく、まさに現代が生んだ種種の生活習慣病の病巣といえます。やはり肥満では健康で長生きするには障害になるでしょう。では、近年の日本人はなぜにこうも肥満に悩まされるようになったのでしょうか?平成14年の国民栄養調査の結果によりますと、昭和57年から平成4年の間を見てみると、成人の男性では毎回肥満者の割合が急速に増加傾向にあるのに対して、成人の女性は減少傾向にあるようです。また、一方で子供の肥満度はどのような傾向にあるか統計的に見てみますと、以下のようになるようです。↓
両親が肥満の場合、子供が肥満になる確率=80%
片親が肥満の場合、子供が肥満になる確率=50%
両親が肥満でない場合、子供が肥満になる確率=10%
どうやら、子供の肥満度も親から受ける影響はある程度さけられないようです。概して現代の日本人は成人も子供も太りやすいということがいえるわけですが、
ここで考えて見ましょう。”本当の意味の肥満”とはどういうことでしょうか?ウェイトが体格からする標準体重を超えている状態を言うのでしょうか?もしそうだったら、筋力を使う力士や野球選手、ラグビー選手などのスポーツ選手のほとんどは肥満という事になります。そうではないですよね!はい、もう、皆さん察しが着いていると思います。そうです、肥満は体を構成している脂肪や体液、筋肉、骨などの構成比で決まるのです。そして、筋肉や骨などの標準構成率が脂肪や体液などの標準構成率を上回ればアスリートタイプ、逆に脂肪や体液の標準構成率が筋肉や骨などの標準構成率を上まれば肥満といえます。筋肉や骨は基礎代謝と密接に関係していて体の中で占めるこのパーツが多ければ多いほど脂肪が燃えます。要は簡単に言うと筋肉や骨を強化する事が一番の肥満予防につながるのです。そう、筋肉や骨は脂肪を燃やす”プラスのエネルギー”で脂肪や体液は”マイナスのエネルギー”ということもいえます。最近の日本は仕事社会、ストレス社会でありますから、どうしても夜遅い時間帯の食事になりがちや思わず過食気味になったり、お酒の飲みすぎ、食事の内容も高カロリーで逆に脂肪を燃やす栄養は不足しています。運動不足になったりもありますね。こういったものは全てマイナスのエネルギーを生むのです。(基礎代謝を下げます)基本は運動とバランスの摂れた食事です。そして、骨や筋肉を強化して基礎代謝の高い体質つくりを目指しましょう。