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食を考える。

日本は1980年代になってから工業と商業の発達によって(けっして農業の発達でなく)、飽食の時代に入りました。もともと粗食だった日本は米国の食を見習って、体つくりのためや、栄養不足からくる感染症などの病害を改善すべく、盛んに異文化の食生活を取り入れてきました。そしてだんだん美味、珍味の研究も盛んになり、現在の欧米諸国なみの食生活がずっと続いています。結果、日本人の栄養価はずいぶん改善され、特に若い世代の体格もこの20年でかなり立派になりました。戦前戦後の感染症などによる病害も減りました。しかし、それに伴って最近では米国と同じようにガン、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病,肥満といった生活習慣病が健康問題を脅かすようになりました。これは日本の食文化がこの数十年でずいぶんと変化してしまった事を意味します。肉食中心の食生活、塩分,糖分、脂肪分の摂取が多く、逆にビタミン,ミネラル,食物繊維,亜鉛などの微量金属元素の摂取が極めて足りないのです。“身土不二”という言葉があり、これは身(体)と土(環境)は不可分であるという意味です。もともと日本は自然や風土にも恵まれ、他の国にはない日本独自の食文化というものがありました。そして、自分の生まれ育った土地そのものの恵みである食材のみを利用して、食生活を営む事ができたのです。皮肉なもので、体つくりや病気に強い体質つくりを目指したはずが、逆にその風潮が行き過ぎて健康を脅かすまでになってしまいました。この食生活が現代病の主たる原因を生んでいます。全くをもって本末転倒です。“身土不二”我々はこの言葉の意味をもう一度考え直し、食生活を再構築していく時期にきていると思います。