【糖尿】
”糖尿”は生活習慣的、遺伝的な原因が考えられま す。
一般的に尿から糖が出る状態として知られていま す。
二つのタイプがあり、膵臓にあるランゲルハンス島のベーター細胞から分泌されるインシュリンという血糖降下ホルモンが絶対的に不足するタイプ(インシュリン依存型)と、中年以降に見られるインシュリンの働きが悪いか分泌が不十分なタイプ(インシュリン非依存型)に別れます。
日本では圧倒的に後者のインシュリン非依存型が多いのです。
こちらは先にも述べましたとおり、脂肪の過剰摂取や運動不足、ストレス、過労などの生活習慣が誘因になることが多いのです。
そして”糖尿”で一番恐いのは、神経障害や網膜症、腎臓障害などの合併症です。
治療をほおっておくと、最悪、失明や、死亡してしまうこともあります。
漢方では“消渇”という病気に分類され、症状としてはのどが渇く、食欲旺盛、尿が多い、体が痩せる、または尿が甘く匂うなどがあります。原因は食事の不摂生、高脂肪、高カロリー、糖分の取りすぎによります。
タイプ別に分けますと、
1;脾胃燥熱型~のどがよく渇き、食欲旺盛、小便の回数が多く、量も多い、尿の色は黄色く濁っている、体が痩せてくる。
⇒若蘇源をベースに白虎加人参湯加減
2;胃腸燥結型~食欲旺盛で食べてもすぐおなかが空く、のどが渇く、便秘がひどい、または、詰まって出ない。
⇒若蘇源をベースに増益承気湯加減
3;脾胃気虚型;~病弱で冷たい飲食をよく摂る、のどが渇くと、よく飲む、食べれるが便も柔らかい、又は時に食欲がなくなる、精神状態は弱弱しい、手足や体に力が入らない、疲れやすい。
⇒若蘇源をベースに升陽益胃湯加減
4;肝腎陰虚型~尿が多く、ねっとり濁っている、尿が甘い、腰、膝にに力が入らない、めまい、耳鳴りがする、皮膚が乾燥する。男性はインポテンツになる。
⇒若蘇源をベースに六味丸を加減
5;陰陽両虚型~尿の出る回数が多く、ねっとりしている。手足がほてって熱い、または冷たい。のどがよく渇く、顔の表情に力がない、腰、膝に力がはいらない、男性だとインポテンツになる。
⇒若蘇源をベースに金匱腎気丸加減
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