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【 第一話 ~漢方はありがたい~ 】

 皆さんは漢方薬を飲んだことがありますか? 例えば風邪のひきはじめには“葛根湯”がいいとかよく聞きますよね。

でも葛根湯がどうして風邪に効くかわかっているかたは少ないんじゃないでしょうか?

風邪はさまざまな原因により体の抵抗力が落ちて、ウィルスなどが体に侵入して発祥します。

症状としては、頭痛、発熱、悪寒、鼻水、鼻つまり、関節痛などの初期の症状と食欲不振、下痢などの後期の症状があります。

一般の病院などに行くと、大抵は、解熱鎮痛剤、咳止め、ビタミン剤、胃腸薬などがだされます。

これらは皆新薬と呼ばれているもので、でている症状を緩和させ、体を楽にさせて、体の持っている自然治癒力で風邪が治癒していきやすいようにする目的で処方されます。

ですから新薬そのものが風邪を治しているのではなく、もともとの自然治癒力が発揮されてよくなるのです。

このような西洋医学的な療法を対処療法といいます。

一方東洋医学である漢方は基本的に根本療法です。

それでは先にでてきた風邪に効く漢方薬の葛根湯はどのようにして風邪を治すのでしょうか? 漢方薬はよく~湯とか~散という名前で作られています。

漢方薬にはたくさんの漢方生薬が配合されていて、~湯とか~散というのはある特定のタイプの病気を治すチームみたいなもので、そのチームのなかにはいろいろなプレイヤー生薬がいます。

このプレイヤー生薬にも役割分担があり、それぞれ呼び名があります。

①チーム処方の主役となり、最も重大な病因を解決する薬物を君薬(くんやく)、②君薬を補助し君薬の働きを更に高めるのを臣薬(じんやく)、③病気の主要な症状以外の症状~兼症~を治療するのを佐薬(さやく)、④全体の生薬のバランスの調整をするのを使薬(しやく)と呼んでいます。

このように漢方処方は君薬、臣薬、佐薬、使薬で一つのチーム処方が構成されています。

ちなみに葛根湯ではマオウ、ケイヒ、ショウキョウは君薬で発汗作用により、病邪?ウィルス?を外に発散させておいはらいます。

またカッコンは臣薬でやはり発汗作用により君薬の働きを強化すると同時に血の巡りをよくし、病邪を追い出しやすくし、自然治癒力も活性化しサポートします。

シャクヤクとタイソウ、カッコンは佐薬で腸管の痙攣を静め、腹痛や下痢を止めたりします。

そしてカンゾウは使薬で全体の処方?チーム?の調整をしながら体を立て直します。

このように葛根湯は風邪の原因となるウィルスを体外に発散させ、また体内には体調、治癒力を強化させる方向に働きかけ、そのうえで体に実際にでている症状なども緩和してくれる作用も併せ持っているので根本、対処の両面から作用していきます。

いかがでしょうか? 漢方薬処方?チーム?はこうしてみると新薬よりもより理論的に、且つ理想的に病気治癒に働いていることがお分かりでしょう。

そう、漢方療法は先人たちの多大で豊富な臨床経験から確立された歴史があり、とってもありがたい治療法なのです。^^